10年間稼働してきた電子カルテシステムのリプレース時期を迎えていた大阪回生病院では、これに合わせて、同じく稼働10年目だった部門システムである仮想化環境も刷新することを決断する。この仮想化基盤上では当時、手術麻酔や栄養管理など20種類のシステムが稼働し、約700人の職員が利用するなど、大規模なものだった。
この決断に至った背景には、従来の仮想サーバの技術的制約により、パフォーマンスの不足が顕著になっていたことに加え、スケーラビリティにも問題を抱えていたことがある。また、システムとしてのセキュリティの強化や可用性の確保の必要にも迫られていた。こうしたニーズを満たしながら運用もシンプル化できることにも期待し、同病院が検討したのがハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)だったという。
本資料では、大阪回生病院における、部門システムの刷新に向けた取り組みを事例として紹介する。同病院がなぜHCIの導入を決断したのか、HCIに求めた要件はどのようなものだったのか、なぜこのような大規模な移行プロジェクトをわずか半年という短い期間で円滑に完了できたのかといったことが分かる内容となっている。