北海道旭川市の中心部から東方約10キロに位置する旭山の斜面、約15万平方メートルにも及ぶ広大な敷地で、約100種・600点の動物を飼育する旭川市旭山動物園。同園では、約60人のスタッフが円滑にコミュニケーションを取れる体制の構築が課題になっていた。山の斜面に多くの施設が点在する状況の中、従来の無線機で安定的な通信を実現することは難しかったという。
そこで、この課題の解決策としてあるIP無線機を導入する。観光地としても人気の同園では、携帯電話キャリアの各社が、電波状況の改善に務めており、このIP無線機にとって理想的な環境だったという。さらに通信網を強化する対応として合計5台の中継器を設置した。これにより園内のどこにいてもIP無線機が利用できる通信環境の構築に成功。これまでやや形骸化していた終業時の点呼が機能するようになるなど、さまざまな成果を生み出している。
「軽量」「防水対応」「丸1日以上使用できるバッテリー」など本体の性能が高い点も決め手の1つだったという。本資料では、同園の事例より、このIP無線機について詳しく紹介する。