Web会議やクラウドサービスの利用拡大により、北里研究所はネットワーク負荷の増大という課題に直面していた。当時のネットワーク構成ではクラウドサービスの利用拡大に十分に対処できず、データセンターがボトルネックになっていた。同研究所は、将来的なクラウドサービスの利用拡大を見据えた際、必要に応じて回線の増強を繰り返すより、ネットワークの構成自体を変える方がコスト抑制につながると考え、抜本的なネットワーク構成の見直しを決断した。
北里研究所はどのようなアプローチで回線逼迫(ひっぱく)を解消し、新しいネットワーク構成に適したセキュリティ対策を講じたのか。本稿は、具体的な手法や導入後の効果について、担当者の視点を交えて解説する。