データストリーミング活用状況で見えた、日本企業の「成長の余地」とは？

　IT投資により高いリターンを求める企業にとって、注目したい技術がデータストリーミングだ。この技術により、データは生成されるとすぐに処理できるようになり、ソフトウェアドリブン型のワークフローと自動化が可能になる。その重要性は高く、日本などアジア太平洋地域のITリーダーら1400人超に行われた調査では、同分野への投資によるリターンが「5倍以上」という企業が64％に及んだ。

　別々のサイロに分散したデータ、データソースの不整合など、従来の課題を軽減する効果もさることながら、やはり期待が高いのは生成AIの導入だ。独自のモデルを構築する場合でも、サードパーティーの基盤モデルを補強する場合でも、67％の回答者が「AI／ML（機械学習）の導入が容易になる」と高く評価した。

　日本の回答でも90％が、近年のIT投資においてデータストリーミングを重要事項として挙げている。一方で、日本の組織の取り組みは、アジア太平洋地域全体の平均を下回っており、グローバルな競争における懸念点ともなりそうだ。本資料では、この調査結果をさらに深く掘り下げていく。