調査で知る：巧妙化し続けるDDoS攻撃から組織を適切に保護するためのヒント

　巧妙化し、猛威を振るい続けているDDoS攻撃。2024年上半期のDDoS攻撃回数は、2023年上半期と比べて46％上昇、2023年下半期と比べても34％上昇しており、攻撃が活性化していることがうかがえる。さらに、2023下半期には、ピーク時の攻撃力が秒単位でギガビットからテラビットへと急増し、攻撃を受けたときのリスクも増大している。

　攻撃対象となった業界は、直接的な金銭的損害を被りやすいゲーミングが上位となっており、攻撃者にとっての見返りが大きい金融サービスや通信、Eコマースなども依然として上位を占めている。興味深い点としては、上位の業界全てに同様の攻撃が仕掛けられているわけではなく、ゲーミングでは短期集中型攻撃、金融サービスでは量的に苛烈な攻撃となっていることだ。

　本資料では、2024年の第1四半期、第2四半期におけるDDoS攻撃の動向に関する調査の結果をレポートとしてまとめている。この中で明らかにされている、DDoS攻撃およびその攻撃者のトレンドから、組織が適切な防御戦略を策定し、それを実践するためのヒントを読み解いてほしい。