日本たばこ産業 医薬事業部は、研究開発主導のビジネスモデルを特徴としており、画期的な新薬による患者への貢献を目標に掲げている。2010年代後半から創薬へのAI活用を検討し、スーパーコンピュータによる開発を進めていた。同事業部の基幹研究所である医薬総合研究所では、AIを生かした創薬の実現に向けてAI人財の育成に着手する一方、独自AI技術の高度化による研究開発プランに取り組んでいる。
そして、これらの施策を行う基盤となるスーパーコンピュータの基本仕様を設計し、その仕様に合致する製品群を選定した。本資料では、同研究所がAI開発の推進を支える製品群を選び、導入していった過程を細かく紹介している。
AI創薬における技術の開発と大規模な解析には、CPUやGPUの十分なリソースが必要だ。同研究所は、求めるシステム構成についてベンダーと細部まで話し合い、購入前に実際のマシンを使ったテストを実行。研究所の取り組みに寄り添った運用サポートをベンダーが提供してくれることも高く評価し、採用したという。AI創薬は実装のステージに入り、未来に向けて動き出している。