今では広く定着しつつあるリモート/ハイブリッドワークだが、2021年のある調査では、59%の意思決定者が過去2年間でサイバーセキュリティ対策が困難になったと回答している。その原因として最も多く挙げられたのが、企業ネットワークやアプリケーションにアクセスするリモートワーカーの増加だ。
こうして攻撃対象領域が拡大する中、VPNを使った従来のリモートアクセスも限界を迎え、パフォーマンスと運用面の欠点が目立つようになった。多くの企業はセキュアなリモートアクセスを実現すべく、ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)へシフトし始めているが、多くの従来型ZTNAソリューションはゼロトラストの原則を完全な形で順守できていない。
本コンテンツでは、従来型ZTNAソリューションの弱点として粗雑なアクセス制御や可視性の欠如、一度信頼したアクセスを検証しない「許可して放置」モデルの常態化などを挙げている。そして、これらを克服するZTNA 2.0とも呼ぶべきソリューションの採用を提案し、その選定で求めるべき5つの要件や、重視すべき基準について解説する。