月末近くになるとお金が足りるか不安で、仕入代金の支払いなどの決済が完了するまでタイムリーな施策を打てない――といった悩みを抱える企業は少なくない。こうした場合の対策としては、掛取引を減らして現金取引を増やすという方法が考えられるが、それでは手間がかかる他、相手もあることなので自由に決められない場合もある。
また、安心できる金額をあらかじめ金融機関から借りておくという手段もあるが、金利負担を考えると余分な借入れは避けたい。そこで有効なのが「資金繰り予定表」を作成することだ。これにより、今後の収入や支出などを踏まえ、資金が足りなくなりそうならそれに備えて借入れを行ったり、支出を抑えたりといった対策を検討することが可能になる。
こうして計画的な資金繰りを行うことで、企画があがったときに計画外の出費が発生しても問題ないかを判断できるようになるため、タイミングを逃さずに施策を実行でき、機会損失の低減にもつながる。本資料では、架空の中古車販売店でのやりとりを例に、資金繰り予定表の必要性とその作成方法を詳しく見ていく。