デジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいるものの、その成果を実感できないという企業は多い。DXは企業のビジネスモデルやカルチャー全体の変革を目指す大きな取り組みであるため、ロードマップはおのずと大きく複雑になりがちだ。そのため、具体的な成果をイメージできない、何から始めるべきか分からないという状態に陥りやすい。
そこで実践したいのが、壮大なビジョンからスタートするデジタル化ではなく、身近な業務課題の解決や生産性向上のためのデジタル化を、企業全体のDXにつなげるという「ボトムアップのDX」だ。ただし、業務プロセスごとに独立したシステムが林立していては、データを集約しようにも、異なるシステム間のデータ連携に苦労することになる。
こうしたジレンマを解消するには、ERPパッケージ上にその周辺ソリューションのデータを集約する必要がある。本資料では、代表的なERPパッケージであるSAP S/4HANAと周辺ソリューションを連携させてボトムアップのDXを実現するためのシナリオを、架空の企業を例にとって紹介する。