従来、SD-WANはコスト削減やネットワークトラフィック最適化のためのソリューションと見なされていた。しかし昨今は、それらに加えて、どこからでもクラウドへのシームレスかつ安全なアクセスを可能にするためのソリューションとして考える企業が増えている。
実際、ガートナーによれば、2026年までにSD-WANの年間成長率は14%に達すると予測している。また、WANエッジを導入・移行する際に、SASE(Secure Access Service Edge)を採り入れる企業は、2020年には5%未満だったものが、2025年には50%以上に達するとしている。言うまでもなく、SD-WANはSASEを実現するための重要なネットワークソリューションだが、逆に、SASEはよりセキュアなSD-WANを実現するためのテクノロジーともいえる。
このようにSD-WANとSASEをより緊密に一体化する取り組みが始まっているが、問題となるのが、異なるベンダーの機器やソリューションの乱立だ。本資料では、この複雑な環境で一貫性のあるセキュリティを確保するためにSD-WANにどのような要件を求めるべきか、その要点をまとめている。