近年、企業のみならず病院をターゲットとするランサムウェア攻撃が相次ぎ、医療サービスが長期間停止する事態が発生している。春日井市民病院でもこの対策強化が急務となっていた。だが、情報システムの担当者は少人数であり、高い安全性を確保し、しかも適切なコストで実現するのは容易ではない。
そこで選択肢に挙がったのがハイパースケーラーのクラウドストレージだった。ただ、こうしたクラウドサービスでは、一般的にデータを取り出す際に多大なコストを要する。公的医療機関では急な予算確保が難しく、インシデント発生時のデータ復旧コストが予測しがたいのは大きな懸念点となった。そこで同病院が注目したのが、クラウドでありながら、コストを気にせずデータを取り出せるサービスだ。
バックアップベンダーの大手と国内ベンダーが協力することで、圧縮率が高く書き換えできないイミュータブルバックアップに加え、24時間365日体制での運用管理のアウトソーシングも可能だった。本資料では、同病院がこの新バックアップ環境によって得られたメリットを、さらに詳しく紹介していく。