生成AIにおける倫理に関わる取り組みで、CEOに求められていることとは

　生成AIの可能性が注目される一方、ユースケースには固有の倫理的ジレンマやコンプライアンス上の懸念が付いて回る。機密データはどうすれば保護できるのか、著作権を尊重しながらAIを活用するにはどうしたらよいのかといった倫理に関わる取り組みにおいては、CEOが明確な指針を定めて組織に示すことが重要だ。

　IBMが行った調査によると、パートナー企業や投資家などは企業の行動を厳しく監視しているものの、「責任あるAI」の取り組みは支持する傾向にある。パートナー企業や投資家との信頼関係を損なわないためにも、顧客が期待する倫理を先んじて考えて行動することが重要だ。

　コンプライアンスについては、「自社はAI規制への準備が整っている」と考える経営層は、全世界で60％にも至っていない。当局によるAI規制が不透明な中、対応を決めかねている企業もあるが、このことを認識した上で、規制に対する準備や対策を盛り込んでいくことが必要になる。本資料では生成AIに関連する調査を基に、CEOに求められる倫理への取り組みについて解説する。