情報通信技術(ICT)への依存度がかつてないほど高まる中、巧妙なサイバー攻撃や自然災害、地政学的緊張などによるICTインフラのディスラプションは、深刻な問題となりつつある。特に国内の企業や政府においては、旧式で法外な維持費用がかかるレガシーインフラの存在が、サイバーインシデントのリスクを高めているという現実がある。
この状況から脱するためには、「サイバーレジリエンシー」の考え方を採り入れる必要がある。これは従来のサイバーセキュリティの基準を拡張したもので、予期できないディスラプションに直面しても迅速に復旧し、ビジネスを継続するための積極的かつ予防的対策を取ることを意味する。
本コンテンツでは、官民が一体となってICTディスラプションリスクに立ち向かうことの重要性を提起し、その第一歩として、サイバーレジリエンシーの採用を推奨している。併せて、サイバーレジリエンシーを実践するためのベストプラクティスや、その基盤を構築するための具体的な方法についても解説しているので、参考にしてほしい。