ネットワークセキュリティの常識が変わり始めている。仮想化技術の普及により、セキュリティ対策の最小単位は、物理的なハードウェアから仮想マシンへと変わった。テレワークの浸透は、オフィスといった“内側のネットワーク”を守ることを重視する「境界型セキュリティ」の前提を崩した。こうした変化は、当然ながらネットワークセキュリティを支える技術にも変化を促す。
Gartnerが提唱した「SASE」(セキュアアクセスサービスエッジ)は、こうした変化に応えるべく登場した、ネットワークセキュリティの新しい概念だ。SASEとは何か、何のために登場したのかを理解するためには、SASEそのものの構成要素を知るだけではなく、ネットワークセキュリティを取り巻く動きを押さえる必要がある。TechTargetジャパンの関連記事をまとめた本資料は、ネットワークセキュリティに関する基本的な考え方と、SASEを理解するための最低限の知識を整理する。