新たな基幹システムの稼働後、IT部門に問い合わせのメールや電話が殺到するのはよくある光景だ。しかし、「前の方がよかった」「誰が決めたのか?」といったクレームを受けてしまうと、さすがのIT部門のスタッフも、心が折れてしまうだろう。
こうしたクレームは、IT部門がその負担を全て抱え込まず、事前に社内調整をすることで十分に回避できる。マスターデータ整備の重要性を周知徹底し、各ユーザー部門での対応を促すことから始め、システムの選定においても社内で広くコンセンサスを得ることが重要だ。
社内調整においては常に先手を打つことを心掛け、幅広いユーザー部門とコミュニケーションを深めることで、システム刷新をスムーズに実現できるはずだ。本コンテンツでは、社内の全ユーザーが不満なく新たな基幹システムに移行できるようにするためにIT部門が果たすべき役割について、3つのポイントにまとめて解説する。