あらゆる業界でDXが潮流となる中、物流業界においても業務の効率化やサプライチェーンの再構築などに対応するため、多くの企業がデジタル技術の導入を検討している。金融機関を含む企業の機密書類や美術品の保管を担う帝国倉庫もそうした企業の1つであり、経営のアップデートや成長戦略の推進を目的に、システム刷新プロジェクトに着手した。
基幹システムの再構築に失敗した経験もあり、思うようにシステムの刷新が進まなかった同社は、IT資産を所持することがそもそも大きな負担となっていたことに気付いたため、IT投資コストを抑制する手法として、「クラウドへのリフト&シフト」と「SaaSの全面採用」を選択。これにより管理工数の削減や、双方向性のある情報共有、セキュアな在宅ワーク環境などを実現した。
経営視点でも、BCP(事業継続計画)対策を大幅に効率化しつつ、システム維持コストを従来の3割程度まで削減するなど、さまざまな成果が挙がっている。本資料では同社事例を基に、オフィスのフルクラウド化のメリットと実践方法を紹介する。