東北大学はAI人材の育成に注力しており、AI技術を使った演習に取り組んでいる。しかし、演習で利用していたクラウド型開発環境には計算リソース(GPU)の利用制限があり、不便さを感じていた。
そこで、同校はAI学習クラウド基盤の刷新を計画したのだが、短期間での導入が可能なのかということが問題となった。検討を開始したのが2022年の秋口で、新年度が始まる翌年4月からの運用を予定していたからだ。導入の要件を整理し、入札を行った結果、同校はGoogle CloudをベースとしたフルマネジメントのAI学習・開発環境を採用した。
これにより本来クラウドサービスで懸念すべき学生GPU利用管理は解消された。また、パートナーベンダーによる一元管理用のダッシュボードの提供で、Google Cloudの管理をGUIで簡単に行えるようになったという。構築作業は2カ月という短期間で完了し、東北大学の希望する運用開始に間に合った。本資料では、この取り組みを詳しく紹介する。