システムが実行される際、外部品質に“ムラ”が見られる場合がある。ここで言うムラとは、デグレードが発生しやすい構造や、変更の影響範囲が広いためテストで残存バグを発見できない状態を意味する。ムラが発生すると結果として、テストが予定通りに終わらない、デグレードが多発する、予定工数が超過する、納期が遅延するといった問題が起こり得る。
ムラが発生する要因として、実装前では設計者と実装者の間で設計意図が共有されていないこと、実装後では設計ルール違反の指摘漏れや影響分析漏れといった、いずれも属人的な課題が考えられる。これらを「人」依存の問題と捉えるとムラの解消が難しくなるため、組織内の共有課題として解決していくことが大切である。
本資料では、実装前後の課題例を示し、その対策としてツールの活用を提案している。実装前の設計ルールの管理と共有、実装後のレビューの効率化に力を発揮し、開発プロセスの属人性の低下と、品質のムラの低減が期待できる。同ツールによる課題解決手段も紹介しているので、参考にしてほしい。