ERPをカスタマイズすると、導入当初こそ無害に見えるものの、時間とともに変化を困難にしていく。アップグレードに際して、カスタムスキーマの変更や統合、ワークフローやレポートの再設置を行い、テストするという負担がかかるからだ。しかも、ここ数年でビジネスとイノベーションの速度は劇的に加速しており、早くても数年に1度しかアップデートできないERPでは、競争力を維持しきれない。
時代遅れのERPは、さらにビジネスへのダメージも与えかねない。その1つは、イノベーションに投資する余裕を奪うことだ。調査によればメンテナンス費用はIT予算の50~90%を占めるほど大きく、単純にコストを削減することは難しい。これでは新たなビジネスニーズに対応する予算が残らない。
各国の規制とのギャップもある。新たな規制に対応するため、スプレッドシートと手入力でERPを補っている組織は少なくないだろう。さらにモバイルからのアクセス性の欠如、レポート作成の非リアルタイム性など、時代遅れのオンプレミスERPはビジネスの足かせとなる点が多数ある。本資料では、このERPが与える弊害を解説するとともに、その解決策となるクラウドERPの強みを紹介する。