近年、中小企業向けの会計ソフトの機能は格段にアップしている。かつてのような総勘定元帳の処理だけでなく、給与や請求書、発注、在庫管理などの機能も備えるようになった。CRMとの統合や他ソフトとの連携も進み、ニーズを十分に満たしてくれそうに思えるが、やはり限界はある。
インタフェースは大きな違いの1つだ。よく設計されたERPは単一のインタフェースでシステムを操作できるが、会計ソフトの連携頼みでは複数のインタフェースを切り替えつつ業務を行う必要がある。また、会計ソフトは小規模な組織向けに設計されているため、承認機能も最小限であることが多い。そして、情報が複数のデータベースに分散されるため、リアルタイムのデータ処理においてボトルネックとなりがちだ。
では、会計ソフトからERPへ切り替えるタイミングをどこで判断すればよいのだろうか。本資料では、会計ソフトとERPのメリットを比較するとともに、ERPへの切り替えを判断するポイントを解説していく。