サイバー攻撃の脅威が拡大し、あらゆる企業においてセキュリティ対策の強化が必須の取り組みとなっている。その実践には、サイバー攻撃の実態を把握しておくことが不可欠だが、攻撃の手口が巧妙化し脅威環境が急速に変化する中、何が起こっているのかを正しく把握できていない企業も多いだろう。
まず、サイバー攻撃の脅威がどれだけ増しているのかを見ていくと、日本国内におけるサイバー攻撃関連の通信数は、2013年から2022年までの10年間で約30倍にまで増加している。また、サイバー攻撃の手口としては、ある攻撃を成功させる手段として別の攻撃を利用するというように、複数の攻撃を組み合わせることで成功率を高める例が増えている。昨今は、生成系AIを活用したマルウェア作成に世界中の攻撃者が注目しているという情報もあり、こうした傾向を踏まえて備えを進めていくことが大切だ。
本資料では、公安調査庁や情報通信研究機構などの統計情報・資料を基に、サイバー攻撃の実態を詳しく解説する。インシデント発生時に企業が受ける損害金額についても実際の事例を交えて解説しているので、セキュリティ対策の見直し・強化に向けぜひ参考にしてほしい。