技術系のスタートアップから大企業まで、世界中の幅広い業界の企業が、クラウドとコンテナをどのように利用し、セキュリティに対応しているのか。数千件のアカウントと数百万件のコンテナを調査・分析したレポートは、興味深いインサイトを導いている。
結論を言えば、企業は迅速な開発とイノベーションを優先するあまり、セキュリティのベストプラクティスを無視して、クラウドへの移行を進めているという。リスクを具体的に見ると、ランタイムの脆弱性こそ大幅に減少したものの、ヒューマンIDやマシンIDに付与された過剰な権限がリスクとなっている。現場で使われた権限はわずか2%で、98%の権限は使用されていないのだ。
本調査はこの他にも、リソースの消費傾向やコンテナ脅威、AI導入の状況などについても詳しく実態を伝えている。クラウドネイティブをどう活用し、セキュリティにどう向き合っていけばよいのか。包括的なIT戦略を定める上でも本調査が参考になりそうだ。