ある調査によると、パブリッククラウドサービスの市場規模は、2021年から5年間で約2.4倍に拡大すると予想されている。こうしたクラウド利用の普及によって、企業は業務の効率化や生産性の向上、イノベーションの促進などさまざまなメリットを享受できるようになった。
しかし、トラフィックの増加により通信の安定性が低下するとともに、ランサムウェアなどのサイバー脅威のリスクが拡大している。ある調査によれば、中小企業の約7割がサイバー攻撃を受けたことがあると回答しているという。複数の拠点がある企業などでは、VPN(仮想プライベートネットワーク)で通信トラフィックおよびセキュリティの問題に対処している所も多いが、それでもなお、課題を抱えているのが実情だ。
そこで注目したいのが、ネットワークとセキュリティをまとめて考えるという概念のSASE(Secure Access Service Edge)製品だ。同製品は、IP-VPNをベースにクラウド型セキュリティを組み込むことで、快適で安心なネットワーク環境を実現する。セキュリティに不安を感じている企業は、対策の第一歩としてぜひ参考にしてほしい。