ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)を使った攻撃が世界各国で発生し、医療機関の被害も増えつつある。米国の大手医療グループUniversal Health Services(UHS)は、2020年9月にサイバー攻撃を受け、同社が経営する約400件の医療機関が閉鎖に追い込まれた。
ランサムウェア攻撃が医療機関を標的にし始めたころと比べ、身代金の要求額は今や数百万ドル単位となった。攻撃によって患者の生命が脅かされる事態も起きている。
医療機関は、サイバーセキュリティ態勢を整えるために何をすればいいのか。今から着手できる3つの対策について解説する。