多様なコミュニケーションツールが登場する中、今も主要な手段として利用されている電子メール。誤送信などのセキュリティリスクから代替手段が模索されているが、クラウドストレージはコストが大きく、他のファイル共有システムも設定やアクセスの手間などから、ファイルの送信が電子メール頼りになっているケースは少なくない。
こうした問題に対し、添付ファイルのセキュアなやりとりを実現して、電子メールの安全な継続利用を実現する製品が登場した。同製品は、Microsoft 365やGoogle Workspaceのアドオンとして利用でき、メーラーに統合されたライブラリにファイルをアップロードして改ざんできない形で保存する。その上で、受信者だけが利用できるURLを介して閲覧・ダウンロードできる仕組みだ。
受信者側はアドオンインストールなどの準備が必要なく、送信者側でも従来のメーラーとほとんど同じ操作で運用できるため、手軽かつ既存環境に影響なく導入することが可能となっている。初期費用は無料で小規模から始められるため、PPAP(パスワード付きZIPファイルとパスワードをメールで別送する手法)の代替策を求める企業は、検討してみてはどうだろうか。