グループ全体でのデジタルトランスフォーメーション(DX)を見据えた取り組みとして、システム開発の内製化を推進するビックカメラ。早期に小さな成果を積み上げる「クイックウィン」を重視し、その一環として実施したのが「エアコン工事訪問予定時間のSMS配信」であり、合成音声による架電との組み合わせで完全自動化を実現している。
この仕組みの中核を担うのが、RPAで抽出した訪問予定データと連携してSMS配信を行うAPIを備えたプラットフォームだ。トライアルも容易で、API同士も連携しやすくUI(ユーザーインタフェース)ベースの構築ができる点などが同社に最適で、2カ月という短期間でサービスを開始できた。
導入後の訪問予定連絡については、SMSの到達率が約99%、電話の受電率が約87%に達し、課題となっていたコールセンターへの問い合わせを75%削減。さらに顧客側でも電話を待つ必要がなくなり、工事パートナー側でも架電の手間やストレスから解放されるなど、ローコードの内製開発で顧客満足度向上とコスト削減を実現している。本資料では、同社の取り組みを詳しく見ていく。