労務トラブルの典型例、解雇を巡るトラブル事例と未然に防ぐために必要なこと

　労務トラブルにはさまざまなものがあるが、中でも多いのが解雇・退職を巡る問題だ。「無断欠勤を理由に解雇したら訴えられた」など大きなトラブルに発展するケースもあるため、起こり得る事態を想定し、トラブルを発生させない環境を整備しておくことが不可欠だ。

　実際にあったトラブル事例をいくつか見ていくと、懲戒委員会に付議せず解雇したら訴えられたケースの他、「解雇が相当だが、自ら退職届を出せば退職金が出る」と説得されて退職届を出した社員から不当解雇だと訴えられたケースもある。解雇は客観的・合理的に見て妥当と認められる場合にのみ成立し、トラブルになりやすい領域であるため、解雇事由を慎重に判断し適切に行うことが必須。また解雇以外にも、退職を申し出ている社員へのしつこい引き留めがハラスメントに該当する場合もあるため注意が必要だ。

　本資料では、実際にあった事例を交え、トラブル防止に向け人事労務担当者が普段から意識しておくべきことを解説する。解雇・退職に関する基本的なルールについても触れているので、改めてその内容を確認し、トラブルの未然防止に役立ててほしい。