わずかなトラブルが人命にかかわることがある建設や運輸などの業界ではヒヤリハットの管理を重要視しており、多くの企業がトラブル防止の管理体制を整えている。またそれ以外の業界も、顧客対応や情報漏えい防止などの観点からトラブル管理体制の強化に取り組む企業が増えてきている。
その一方で、現場からの報告が遅い、複数部署での同時確認ができない、情報が散在していて過去のナレッジを生かせないなどの声も聞こえてくる。ヒヤリハットを管理して重大事故の防止につなげるには、発生事象の迅速な共有と継続的なPDCAが欠かせないわけだが、それが実践できていないのが実情のようだ。
こうした状況の解消に有効なのが、管理体制のデジタル化だ。現場からモバイルで報告できる仕組みや、過去の事例を素早く検索できる仕組みなどをつくることで、トラブル管理のさまざまな課題を解消することが可能になる。本資料ではヒヤリハット/トラブル管理の課題を整理しながら、デジタル化の推進法を具体的に解説する。