クラウドサービスの採用に消極的な姿勢を示していた金融業界が変わりつつある。大手金融機関のJP Morgan Chase(JPモルガン)は、「世界規模の次世代決済処理システム」の開発や既存システムのインフラとして、クラウドサービスの採用を進めている。
従来はセキュリティ対策やコスト面での課題から、クラウド移行に踏み切れなかった金融機関が、クラウドサービスを積極的に利用するようになった理由とは何か。JPモルガンとCredit Suisse(クレディ・スイス)の事例を基に、金融業界でマルチクラウドへの移行が進む理由と、企業のインフラ選びのポイントを説明する。