人事労務や総務の担当者にとって年末調整業務は、手間も時間もかかる負担の大きい業務だ。この時期は“1年で最も忙しい時期”でもあることから、事前にやるべきことやその順序をしっかりと把握し、ミスなく進められるようにしておく必要がある。
まず年末調整の全体の流れを確認してみると、大きく分けて「申告書類の配布と回収」「年末調整の計算」「法定調書の作成」という3つのステップがある。これらの3つのステップを順に進めていくわけだが、そもそも年末調整が不要な人・できない人がいる点に注意が必要だ。例えば「1年間の給与収入総額が2000万円を超えている」場合は、年末調整の対象外となる。また、年末調整は法改正の影響を受ける業務であるため、変更の内容をきちんと理解した上で準備を進めることも必須だ。
本資料では、年末調整をミスなく行うために必要な要素をまとめて紹介する。年末調整でよくある3つのトラブルとその対処方法、年末調整を電子化することの有効性なども解説する他、チェックリストや従業員対応のテンプレートなども掲載しているので、年末調整を確実に進めるためのガイドブックとして活用してほしい。