2022年に行われた最新の調査によると、米国でのソフトウェアの品質低下に起因するコスト(CPSQ)は2.41兆ドルにも上るという。2020年の調査では、2.08兆ドルだったため、わずか2年で3300億ドルも増加したことが分かった。この原因究明のためには、ソフトウェア開発における3つの領域にフォーカスし、それぞれのコストの問題点を浮き彫りにする必要がある。
この3つの領域とは、「ソフトウェアの脆弱性によるサイバー犯罪の被害」「オープンソースの弱点による障害件数」「技術的負債の増大により既存のコードベースに変更する際のコスト」を指しており、これらを見過ごして放置してきたことが、ソフトウェア品質の低下を招く要因であると指摘されている。そこで、これらの問題を解消するための推奨事項を提示する本レポートに注目してほしい。
本レポートでは、CPSQや技術的負債が大幅に上昇している米国の現状を指摘した上で、現在のソフトウェア品質の低下を改善し、CPSQの増加を横ばい、あるいは最小化するための推奨事項を紹介する。ソフトウェアの品質低下を防ぎ、コストを最適化するためにも、ぜひ参考にしてほしい。