「労災保険」と「雇用保険」の2つを指す「労働保険」。従業員を雇用した際に加入手続きを取る必要があるが「加入条件が分からない」「保険料の算出方法が分からない」など、詳細をきちんと把握できていない事業主は意外と多い。正しく加入し、保険料を適切に納付するためにも、加入条件や算出方法に加え、年度更新スケジュールといった基礎を押さえておく必要がある。
まず、加入条件から確認していくと、労災保険は全ての従業員に加入が義務付けられ、雇用保険は1週間の所定労働時間が20時間以上、また31日以上の雇用継続見込みのある従業員が対象となる。保険料については、事業の種類により細分化された「保険料率」を基に、年間賃金に乗じる形で算出される。労働保険料は、4月から翌年3月末までの「概算保険料」を算出し、6月1日から7月10日までの期間に前払いで納付する必要がある。加えて、前年度に納付した概算保険料の精算もあるため、注意が必要だ。
本資料では、労働保険の基礎知識や保険料の計算方法、年度更新スケジュールについて詳しく解説する。何かと手間のかかる年度更新の手続きを効率化する方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。