Microsoft Azureの仮想デスクトップサービス「Azure Virtual Desktop」の大きな特長の1つに、マルチセッション機能がある。これは、Windows 10の仮想マシン1つを複数のユーザーで同時に利用できるようにする機能で、仮想マシンの台数とストレージに課金するライセンス体系であるMicrosoft Azureにおいては、大きなコスト削減効果が見込める。
その一方で、複数のユーザーでリソースを共有するため、パフォーマンスへの悪影響が懸念される。そこで参考にしたいのが、マルチセッション機能のパフォーマンスを測定するため、最大8ユーザーの同時使用で検証した本資料だ。
ユーザーたちが一般的なオフィスアプリでさまざまな操作を行ったところ、マルチセッションではメモリの利用が効率的になることが確認できた。またユーザーの集約率という観点からは、1vCPU(仮想CPU)当たり、2ユーザー程度の割り当てが適切であることも分かった。実際のCPU使用率やメモリ使用量がユーザーの増減でどのように変化したのか、詳しい結果を確認し、コスト削減への取り組みに役立ててほしい。