2019年よりRPAの本格導入を開始し、3年間の積み上げで合計約7万時間もの業務時間を削減した帝人。現在では約140業務で200のロボットが稼働し、社内アンケート調査では約70%もの社員が働き方の改善を実感していると回答するなど、定量・定性の両面で大きな成果を上げている。その成功の秘訣ともいえるのが、同社が行ってきた全社員を「自分事」として巻き込む普及活動だ。
スモールスタートでの導入開始後はITリテラシーの高い社員を中心に現場に働きかけ、説明会と業務調査票で実装可否の判断を行った上で開発を進行。またRPA利用文化を醸成するため、マスコットキャラクターや利用者によるプロモーション活動にも注力した。全社展開後は現場から希望者を募り、研修からヒアリング、要件定義などの本格展開を伴走型で実施することで、内製化に向けたエンジニア育成も行った。
その後は、全社向けWebセミナーやハンズオン研修を行うことで、より一層の人材育成と内製化開発を継続している。RPAの取り組みに課題を抱えている企業は、ぜひ本資料を参考としてほしい。