「ベンダーロックイン」は何が何でも避けなければならない――。最近ではこうした声を聞くことは珍しくなった。ベンダーロックインはかつて、システムの変化を遅らせ、運用コストを高止まりさせる元凶だと捉えられていた。現在もベンダーロックインそのものはなくなったわけではない。ただしベンダーロックインを過度に意識する必要性が、ユーザー企業にとっても、ベンダーにとっても小さくなってきたのだ。
背景にはIaaS(Infrastructure as a Service)をはじめとするクラウドサービスの普及と、それに伴うユーザー企業とベンダーの意識変化がある。TechTargetジャパンの連載記事をまとめた本資料は、ベンダーロックインを取り巻く現状と、クラウドサービスが普及した今、ユーザー企業がベンダーロックインをどう捉え、どう向き合えばよいのかを整理する。