チェーンストア事業を展開するバローホールディングスでは、2013年ごろからAmazon Web Services(AWS)上で取引先への自動発注システムを稼働させ、自社運用してきた。将来的なAWSの利用拡大を見据えていた同社だが、当時はAWSとデータセンター間をVPNで接続しており、利用できるIPアドレス数に限りがあったという。
そんな中、あるAWSセミナーに参加した同社のシステム担当者が、オンプレミス環境とAWS間を冗長構成の専用回線で接続し、可用性を向上させたという事例と出会う。その立役者となったベンダーはAWS環境の構築や導入支援に豊富な知見と実績を持っており、担当者は早速コンタクトを取ることにした。
本コンテンツでは、AWSの利便性を向上させるべく、接続回線の刷新に取り組んだ同社の事例を紹介する。同社がAWSネットワークの高品質化とその構成の簡素化に加え、異なるAWS環境の連携によるシステム統合、AWS設計・構築・運用の内製化を目的としたスキルトランスファーをスムーズに進められたのは、同ベンダーの力に負うところが大きかったという。