沖縄県石垣市は、庁舎の移転に伴いサーバルームの一新を決定した。旧庁舎のサーバルームは、狭い部屋にラックを雑然と置いており、夏場に空調のトラブルが発生すると職員が扇風機を回して対応するような状態だったという。しかし新庁舎でもサーバルームのスペースは限られていたため、省スペースでいかに最適なサーバルームを構築するかが大きな課題となっていた。
そこであるベンダーにサーバルームの構築を依頼。ラック列をキャッピングすることで暖気と冷気を分離し、省スペースでも効率的に空調を管理できるシステムを導入した。同ベンダーはさらに、災害に備えた電源の冗長化、ラック内の環境監視システム、低コストな免震装置などを提供するトータルソリューションとして提案。同市はこれらを一括で導入し、市民の情報資産を守るBCPを考慮したレジリエントなサーバルームを構築した。
本資料では、「気温が高い」「台風などの災害が多い」といった、この地域ならではの課題を抱えていた同市が、どのように安定稼働と管理負担軽減を実現するサーバルームを構築したのかを詳しく解説する。