中堅・中小企業がIT活用を進めるには、やはりクラウドに安全にアクセスできるセキュリティが欠かせない。加えて、快適なクラウド利用のために、データセンターを経由するような、従来のインターネットゲートウェイ構成も見直す必要もある。特に、少人数体制の情報システム部門では、なかなか手が回らないのが実情だろう。
セキュリティ面を改善するポイントの1つは、ファイアウォールによる通信制御だ。IPアドレスやユーザーID、サービス(ポート番号)などの組み合わせに応じて動作を定義することで、社内外を問わずインターネット接続のコントロールが可能になる。
もちろん、企業によってはWebゲートウェイを利用したい、Webゲートウェイとファイアウォールを併用したいなどのニーズもあるだろう。近年は、ファイアウォール/Webゲートウェイなどのセキュリティ機能、ネットワーク機能をサービスメニューから選ぶだけで利用できるセキュリティサービスが登場しており、難しいと思われがちなSASE(Secure Access Service Edge)も容易に実現できるという。どれだけシンプルになったのか、利用までの流れも含めて解説する。