契約書の電子化は、業務効率化やコスト削減だけでなく幅広い効果がある。特に海外との取引では言語の違いから契約締結にかかる期間が長期化しがちなため、グローバルに展開する企業にとって効果が大きい。40以上の国や地域に拠点を置くブラザー工業も、こうした背景から電子署名を導入し、全部門を対象に契約書全般の電子化を進めている。
もともと海外の子会社が利用していたことも後押しとなって採用したサービスは、世界180カ国以上で利用され、44言語での署名が可能とあって、母国語が異なる相手ともスムーズに合意・契約プロセスを進められる。文書の送信についても日本語を含む14言語をサポートしており、国籍の異なる従業員や海外グループ会社でも同一のプラットフォームを利用できるメリットが大きかった。
印紙税のコストが導入前の約10分の1まで削減され、契約期間においても郵送を含めて1週間程度かかっていたものを1~2日に短縮するなど、定量的な効果も著しい。本資料では同社事例を基に、この電子署名サービスについて詳しく紹介する。