KADOKAWAグループ全体に対し、DX推進やインフラ開発、ICTサービス提供などを行っているKADOKAWA Connected。同社ではあるプライベートクラウドを運用していたが、1社のみの専売ソリューションだったことから運用コストを下げることが難しく、また新しいテクノロジーの導入も簡単ではないという課題を抱えていた。
そこで刷新を決断した同社は、オープンソースインフラストラクチャに新しいプライベートクラウドを構築する手法に着目。その基盤として選んだのが、このケーススタディーに登場する企業向けのOpenStackディストリビューションであった。他社製品に比べて自動化機能とコストパフォーマンスに優れていたことが決め手となった。
とはいえ、オープンソースのIaaSシステムを構築することは決して容易ではない。それを短期間で実現できた背景には、提供ベンダーの手厚いサポートがあった。このケーススタディーではクラウド管理に関する知識移転やトレーニング、さらには10年間のセキュリティ更新が提供される契約、50%以上と試算されたコスト削減効果など、同社とベンダーがともに歩んだ取り組みを詳しく紹介する。