世界的な健康リスク、金融リスク、地政学的リスクによって、企業・組織は働き方や経営方法、顧客との関わり方について変革を迫られている。アジア太平洋地域では中堅・中小企業が90%以上を占めているが、これらの企業では特に、このような課題に立ち向かうためにデジタル化のペースを加速させる必要がある。
そのキーマンはもちろんCIO(最高情報責任者)だが、デジタルファーストの世界ではCIOが単なるITリーダーにとどまっていてはDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することは困難だ。CVO(最高ビジョナリー責任者)として、変革と将来のレジリエンシーを指揮するために不可欠なテクノロジー、ビジネス、運用、戦略、人材管理など幅広い特性を備えたビジネスリーダーの役割が求められる。
本資料では、複数の調査を基に、中堅・中小企業におけるクラウドや自動化などに関する各種デジタル化の取り組み状況について解説する。その上で、他部門との協力や、企業価値を高めるために必要なビジネス上の優先事項を社内に伝達することなど、中堅・中小企業のCIOが変革のペースを加速させる具体的な指針を提示する。