ランサムウェア攻撃への対策は、今や経営課題の1つといっても過言ではない。重要資産であるデータを“人質”として暗号化されれば、事業が停止しかねず、その損害額も計り知れない。特に悩ましい点が、既存の防衛策だけでは被害を完全に防げないほどのサイバー攻撃の進化だ。
データバックアップ自体は多くの企業で実施済みだが、ランサムウェア被害企業の半数以上がバックアップからの復元に失敗しているという調査結果が出ている。これは、ランサムウェア攻撃の多くが、Windows OSの脆弱性を狙って行われていることが原因の1つだ。同一ネットワーク内に侵入されれば、同じOS間での感染が広まりやすい。また、バックアップサーバ自体が標的にされるケースも増えており、復旧をより困難にしている。
在宅勤務が普及し、サイバー脅威のリスクが高まっている今、データ保護対策の見直しは急務といえるだろう。こうした環境で注目されるのが、独自OSの採用により一般的なOSの脆弱性に左右されにくく、1台でハイブリッドクラウド環境のデータを保護できるアプライアンスだ。従来のデータ保護対策との違いを、本資料で詳しく見ていく。