Cloudflareのグローバルネットワークにおいて、2022年7月から9月にかけて観測された分散型サービス妨害(DDoS)脅威に関する調査結果が発表された。それによると、これまでで最大規模の攻撃となるマルチテラビットの帯域幅消費型攻撃が増加し、ネットワーク層のDDoS攻撃は前年比で倍増したという。
また、攻撃を中止する代わりに金銭を要求する「ランサムDDoS攻撃」も横行しており、回答者の15%は脅威や身代金要求メッセージを伴うHTTP DDoS攻撃の標的にされたと報告している。さらに、Mirai botネットとそのバリアントに起因するネットワーク層DDoS攻撃は405%増加し、最も標的とされたのはゲーミング/ギャンブル業界であることも分かった。
本資料では同調査の結果を基に、一般的なDDoS攻撃の傾向を概説した上で、アプリケーション層とネットワーク層のDDoS攻撃、ランサムDDoS攻撃の動向について解説する。また、攻撃ベクトルや新たな脅威について深く掘り下げる他、現在および今後発生するDDoS攻撃に備えるための方法も紹介しているので、参考にしてほしい。