コスト削減や機動性の向上など、多くのメリットを持つクラウドの需要が高まる一方、その処理を行うデータセンターは、二酸化炭素の放出や環境破壊の大きな要因の1つとなっている。非効率的な設計の従来型データセンターが放出する温室効果ガスは、既に全世界の2%を占めており、高い運用コストとアクセスコスト、地球への負荷を招いている。
この問題の解決に取り組んでいるのが、オーストラリアのクラウドインフラプロバイダーであるFirmusだ。同社では、自社プロジェクトを進める中で誕生した、サーバを非電導性で生分解性の液体を入れた槽に沈め、空冷の約1000倍の効率で冷却する「浸漬式冷却技術」をデータセンターに応用。PUEが1.03という、高効率なデータセンターを完成させた。
さらに、OpenStackを利用して独自のパブリッククラウドインフラを構築し、将来を見据えた拡張性の向上や、エンドツーエンドの持続可能性を実現するなど、大きな成果を挙げている。本資料では、同社の取り組みとその効果を詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。