会社が資金調達する方法として「IPO(新規株式公開)」「プライベートエクイティ(PE)からの出資」が挙げられる。当然、両者の手順や経路は異なるが、どちらの方法においても重要なのが、ステークホルダーの懸念を解消することだ。そのため、ガバナンスや投資家との対話の強化に加え、財務組織や財務プロセスの改善など、さまざまな観点から準備を進める必要がある。
例えば、正確さや迅速さなど財務部門に対する要求が増す中、財務プロセスの自動化は必要不可欠なものとなり、また財務データや業務データをはじめ、必要なデータの履歴にリアルタイムにアクセスできる仕組みづくりも必須となっている。その実現にはテクノロジーの活用が欠かせない。最新のテクノロジーを活用しながら環境を整えることで、ステークホルダーの期待に応えられる体制を構築していきたいところだ。
本資料では、資金調達を成功に導くステップを「財務組織の改善」「財務システム・プロセスの向上」「優れた企業ガバナンスの確立」「リスク管理機能の開発」「投資家とのコミュニケーションの確立」という5つのカテゴリーに分け、そのポイントを1つずつ詳しく解説する。