ファイアウォールによりネットワークの内と外を隔てる境界型セキュリティモデルは、「城と堀」のようなイメージのものとして知られている。ユーザーやアプリが全てローカルにあった時代は有効に機能していたが、テレワークやクラウド利用が当たり前になった現在は、企業の資産を守りきれなくなっている。
従来型のファイアウォールとVPNは高度な攻撃で悪用されるリスクが高まっており、ひとたび侵入されれば攻撃者の水平移動で被害の制御ができなくなる。ある調査では、ファイアウォールではリモートユーザーに高速で安全なアクセスを効率的に提供できないと考える組織が67%にも上っている。
さらに、複雑性による運用の非効率化やユーザーエクスペリエンスの低下など、従来の中央集約的なハブ&スポーク型アーキテクチャとネットワークセキュリティが抱える課題は多い。本資料ではこれらの課題を5つ提示した上で、クラウドネイティブなゼロトラストによる解決法を考察する。