デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進すべく、業種・企業規模を問わずデジタル人材育成の取り組みが加速している昨今。一方で、育成に取り組んでもDXにつながらないことが最大の課題となっている。そこで参考にしたいのが、DXの目的、デジタル人材の役割定義、教育方法などを、調査を基に明らかにした本資料だ。
特筆すべき点としては、経営層・管理職層・一般社員層といった階層別に教育手段や方法について調査しており、その結果を基に考察を行っていることだ。例えば経営層の教育方法では「自社のeラーニング」が約6割と他層に比べて高いことが判明したが、eラーニングだけではDXを推進できる人材の育成は困難だ。
企業は、階層別に担うべき役割と養うべきスキル・能力を設定し、幅広く体系的に学習機会を提供する必要があるが、インプットだけではなくアウトプットも含めた「実践的な学び」の機会を増やしていくことが、DXの推進につながるだろう。併せて、1人当たりの教育予算についても調査し、具体的な金額を公表しているので、ぜひ参考としてもらいたい。