人は健康維持のために、手を洗ったりうがいをしたりする。こうした習慣と同様に、企業には「セキュリティ衛生管理」が必要だ。
セキュリティ衛生管理は、全ての従業員に日々のセキュリティ対策を徹底させ、サイバー攻撃からシステムを守ることを指す。「デバイスやソフトウェアは常に最新バージョンを利用する」「パスワードを他人と共有しない」などの取り組みを習慣づけることで実現できる。
IT部門だけに任せず、「従業員全員」が責任を持って取り組むことが、セキュリティ衛生管理のポイントだ。テレワークを実施する企業は、従業員の自宅のセキュリティ衛生管理にも注意する必要がある。本稿は、セキュリティ衛生管理で実践すべき取り組みと、従業員にセキュリティ衛生管理の習慣を定着させるためのポイントを説明する。