新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)が発生して以降、「ワークライフバランスの改善」は企業にとっても、企業の従業員にとっても重要なテーマになった。テレワークとオフィス勤務を組み合わせた「ハイブリッドワーク」を選択する人は、特にその点を意識する傾向にある。
テレワークをする場合には例えば、どの部屋を仕事に使うのか、食事をどうするのかなど、オフィスで仕事をするのとは異なる、さまざまな課題に直面する。ワークライフバランスを考える上では、以前はなかった多様な問題と付き合っていく必要がある。
ドイツのある通信機器ベンダーは欧州で働く人を対象に、テレワークで苦労している点や働き方において改善された点などを中心に調査した。世界中の企業における働き方改革はまだ始まったばかりで、これからの仕事や生活で重視すべきことを、企業や従業員は模索している段階だ。何を考えるべきなのか。調査内容からそのヒントを読み解いてみよう。