リモートアクセスに対するニーズがかつてないほど高まったことにより、主要なアクセス手段であったVPNの限界が露呈することになった。もともとVPNは少数のユーザーが企業のネットワークに短時間接続することを想定したものであり、従業員の働く場所の分散や長時間接続といった現代のリモートワーク環境に適したものではなかった。
VPNに代わる、より安全で機能性の高いリモートアクセス手段として注目されているのが、ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)だ。これは全てのアクセスを信頼しないことを前提にIDとコンテクストに基づいてアクセスを許可するもので、2024年までにリモートアクセスの40%がZTNAによって提供されるようになることが予測されている。
VPNが抱える課題の多くを解決するZTNAだが、拡張の難しさやモバイル端末との互換性の低さなど、依然として残る課題もある。これらを解決するにはどのような方法があるのか、本資料でさらに詳しく見ていく。